監査法人とは
企業の会計監査をすることが認められる法人。監査法人は公認会計士法に基づき設立される法人組織で、設立するには5人以上の公認会計士が必要です。主な業務内容としては、企業の会計監査人となり、企業が作成する財務諸表や計算書類をチェックし、適正に作成されているかの意見を付します。なお、金融商品取引法で定める企業内容開示制度では、上場会社は有価証券報告書を事業年度ごとに作成・提出することが義務付けられていますが、この場合にも特別の利害関係のない公認会計士または監査法人の監査証明を受けなければならないことになっています。
高度な専門知識やノウハウを持つ監査法人が企業の財務諸表や計算書類についてチェックを行い、その妥当性を証明することで、投資家は安心して投資を行うことができるのです。ただ近年、日本企業の不正な会計処理の発覚が相次いだことで、監査法人のチェックや企業の内部統制を見直す動きも出てきています。