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TLACとは

2024年4月22日
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TLACとは、「Total Loss-Absorbing Capacity」の略で、総損失吸収力を意味します。世界の巨大銀行(G-SIBs,Global Systemically Important Banks)が経営難に陥って破綻すると金融市場への影響が大きいため、そのような際に公的資金を使って救済しなくても済むように、日米欧などの金融当局などからなる金融安定理事会(FSB)により、TLAC規制が制定されました。TLAC規制においては、G-SIBsは破綻時に納税者負担を伴わずに秩序だった処理を行うことができるように、処理に際して元本削減や株式転換により損失を吸収できる資本・負債(TLAC)を積み増すことが求められています。このTLAC規制に対応するため、当該規制の対象である大手金融機関が発行するシニア債をTLAC債と呼びます。日本における3メガグループのように銀行持株会社が存在する場合には、持株会社発行のシニア債がTLAC債となり、一部ユーロ圏の国などのように持株会社が存在しない場合には、銀行本体が発行する非上位シニア債がTLAC債となります。

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