マネーロンダリングとは
マネーロンダリング(Money Laundering)とは、資金洗浄のことです。麻薬取引、脱税、粉飾決算などの犯罪によって得られた資金(汚れたお金)を、資金の出所をわからなくするために、架空または他人名義の金融機関口座などを利用して、転々と送金を繰り返したり、株や債券の購入、大口寄付などを行ったりします。これは、捜査機関による差し押さえや摘発を逃れるための行為で、世界中で巨大な闇のお金として悪用されることもあります。もちろんこれらの行為は法律で禁止されています。
悪質なマネーロンダリング(資金洗浄)への対策を強化するため、日本では2007年1月4日から、本人確認法(金融機関等による顧客の本人確認及び預金口座等の不正利用の防止に関する法律)が一部改正され、現金でのATM振込み限度額が10万円に引き下げられました。これにより10万円を超える現金での振込みを行う際には、窓口にて本人確認書類を提示することが義務付けられるようになりました。ちなみに、本人確認法は他の項目が追加され、2008年3月より「犯罪による収益の移転防止に関する法律」に置き変わっています。これらは近年世間を騒がしている「振り込め詐欺」防止対策のひとつにもなっています。