金融引締めとは、中央銀行が景気の過熱やインフレを抑制するために実施する金融政策を指します。物価上昇など景気が過熱気味の局面で、政策金利を引き上げたり、預金準備率を引き上げたり、中央銀行が保有する資産を圧縮(保有国債などの再投資停止や売却)したりすることによって、市場での通貨供給量を減らして消費や投資などの経済活動を抑制します。これに対し、景気浮揚を促すことを目的とした金融政策を「金融緩和」といいます。
2022年3月からは、米国がインフレを抑制するために政策金利の引き上げに踏み切りました。これは金融引き締めの代表的な例です。