IFRSとは
IFRSとは「International Financial Reporting Standards」の略で、国際財務報告基準を指します。これは国際会計基準審議会( IASB)によって設定された会計基準の総称です。従来、会計制度は国ごとに異なるのが当然と考えられてきましたが、資本市場のグローバル化が進み、どの国の企業でも実態を把握できる世界共通のモノサシが必要になってきました。そこで、2006年以降、EUを皮切りに各国バラバラな会計基準を統一基準に収束する動きが加速しています。日本でも2007年の全面共通化の合意に基づき、法改正などの環境整備が進められ、2010年より国際会計基準による連結財務諸表の作成が一部認められました。その後も任意適用拡大への官民合わせた取り組みが進められ、いずれは全面的にIFRSが強制適用される予定です。IFRSが徹底されれば、世界中の企業の財務状況を比較検討し、投資判断できるようになります。海外の投資マネーも日本市場により投資しやすくなることが期待されています。