お知らせ
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地政学的リスクとは
地政学的リスクとは、特定地域が抱える政治的、軍事的、社会的な緊張の高まりが、地理的な位置関係によって、その地域や関連地域の経済、世界経済全体の先行きを不透明にしたり、特定の商品の価格を変動させたりするリスクを指します。たとえば、紛争やテロによって石油関連価格が値上がりして業績が悪化したり、世界経済が停滞したりすることなどが挙げられます。
チャイニーズウォールとは
もともとは「万里の長城」(中国)のことですが、金融用語では「情報の隔壁」のことを指します。証券会社などにおいて、内部情報を利用したインサイダー取引などを規制するための自主ルールです。特に引受部門と営業部門との間に必要とされています。一方、銀行と証券会社との間に設けられた情報の隔壁は、「ファイアウォール」と呼ばれています。
中央銀行とは
中央銀行とは、国家や特定の地域の金融機構の中核となる機関です。日本の中央銀行は日本銀行です。その国や地域で通貨として利用される銀行券(紙幣、貨幣)を発行する「発券銀行」であり、通貨価値の安定を図る金融政策を司るため、「通貨の番人」とも呼ばれます。また、市中銀行に対しては預金を受け入れるとともに、最後の貸し手として資金を貸し出す「銀行の銀行」であり、国の預金を受け入れることで政府の資金を管理する「政府の銀行」という立場を持ちます。中央銀行は金融政策を通じて、物価の安定に対して責任を負っています。ま...
長期金利とは
長期金利とは、金融機関が1年以上のお金を貸し出す際に適用する金利のことです。短期金利は日本銀行の金融政策などによって決まりますが、長期金利は、主に長期資金の需給関係によって決まるもので、物価の変動、短期金利の推移(金融政策)などの長期的な予想で変動します。そうした特徴から、「長期金利は経済の基礎体温」ともいわれていて、景気が悪くなれば低くなり、景気が良くなれば高くなるという傾向にあります。新聞やテレビなどで報じられている長期金利は、10年物国債の利回りを指します。これは10年物国債の利回りが長期...
ダボス会議とは
ダボス会議とは、スイス・ジュネーブに本拠を置く非営利財団、世界経済フォーラムが毎年1月に、スイス東部の保養地ダボスで開催する年次総会です。世界経済フォーラムは1971年に発足し、各国の競争力を指数化し公表してグローバル化に対応した経営環境を推進しています。この会議では毎年、世界を代表する政治家や実業家が一堂に会し、世界経済や環境問題など幅広いテーマで討議しますが、各界から注目され、世界に強い影響力を持っています。日本からも首相や著名な経済学者などが参加しています。
短期金融市場とは
金融市場(お金の貸し借りをする市場)の大きな分類のひとつで、1年以内の短期の資金のやりとりをするのが「短期金融市場」です。「マネー・マーケット」とも呼ばれます。一方、1年超の資金のやりとりをするのが「長期金融市場」で、「資本市場」や「キャピタル・マーケット」などと呼ばれます。短期金融市場には、金融機関だけが参加できる「インターバンク市場」と、一般の事業会社なども参加できる「オープン市場」があり、インターバンク市場にはコール市場と手形市場、オープン市場にはCD、CP、TB、FB、債券現先、債券レポ...
短期プライムレートとは
銀行が最優良の企業(業績が良い、財務状況が良いなど)に貸し出す際の最優遇貸出金利(プライムレート)のうち、1年以内の短期貸出の金利を「短期プライムレート」(略して「短プラ」)といいます。かつてこの短期プライムレートは、各銀行が公定歩合に連動した金利をもとに、信用リスクの大きさに応じて上乗せ金利を付け加えて決めてきました。しかし1989年以降は、公定歩合ではなく譲渡性預金(CD)などの市中金利に連動して決めるようになり、現在では「新短期プライムレート」(略して「新短プラ」)と呼ばれ、一般的となりま...
タカ派とは
タカ派とは、もともと自分の主義主張を通すためには強硬手段もいとわず推し進める人や集団を指す言葉で、逆に平和主義的な手段を用いる穏健な人や集団をハト派といいます。高圧的なタカと平和の象徴でもある温和なハトのイメージのコントラストをもとにつけられた呼称です。経済においては、各国の中央銀行の金融政策を決定する際、物価の安定を重視して金融引き締め的な政策を支持する傾向があるメンバーをタカ派と呼びます。反対に、景気刺激に積極的で金融緩和的な政策を支持する傾向があるメンバーをハト派と呼びます。
タックス・ヘイブンとは
タックス・ヘイブン(Tax Haven)とは、課税が完全に免除されたり、著しく軽減されたりしている国や地域のことで、租税回避地、低課税地域とも呼ばれます。主に税制上の優遇措置を地域外の企業に対して戦略的に設けている国や地域を指し、代表的な場所としてはイギリス領ケイマン諸島、バージン諸島といったカリブ海の島国や、ルクセンブルク、モナコ、米国東部のデラウェア州などが挙げられます。多国籍企業や富裕層が、法人税や源泉徴収税が皆無に等しいタックス・ヘイブンに資産を移し、オフショア取引を利用して租税回避する...
WTI原油先物とは
WTI原油先物は、米国の代表的な原油先物商品のことです。WTI(West Texas Intermediate)とは、西テキサス地方の中質原油という意味で、原油の含有硫黄分が少なく軽質で、ガソリンや軽油が多く採れるといった特徴があります。取引量と市場参加者が多いことから、原油価格の代表的な指標のひとつに数えられています。1983年5月にニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場し、同取引所の主要商品となっています。原油価格の極端な下落は投資家心理を冷やし、株式市場に悪影響を与えること...
大納会とは
大納会とは、証券取引所の年末の最終取引日に行われる催事のことで、一般には、催事の行われる年末の最終取引日そのものが「大納会」と呼ばれます。原則として12月30日(土日が重なった場合は、前営業日)で、この日の取引は、2008年までは前場だけで終了し、後場の取引は行われませんでしたが、2009年の大納会から半休日は廃止され、終日立会となっています。なお、年始の最初の取引日のことを「大発会(だいはっかい)」といいます。年末近辺で株式の売り注文が成立して受渡日が翌年にまたがる場合、「特定口座」では受渡日...
大発会とは
大発会とは、証券取引所の年始の最初の取引日に行われる催事のことで、一般には、催事の行われる年始の最初の取引日そのものが「大発会」と呼ばれます。原則として1月4日(土日が重なった場合は、翌営業日)で、この日の取引は、2009年までは前場だけで終了し、後場の取引は行われませんでしたが、2010年の大発会から半休日は廃止され、終日立会となっています。なお、年末の最終取引日のことを「大納会(だいのうかい)」といいます。大発会は、新年のお祝いムードから「ご祝儀相場」として株価が上昇しやすいといわれます。こ...
ソーシャルレンディングとは
ソーシャルレンディング(Social Lending)とは、「お金を借りたい事業者」と「投資したい人」を結びつける融資仲介サービスです。ネット上で広く資金を募るクラウドファンディングの一種(融資型、貸付型)で、ソーシャルレンディング業者は一般の投資家から小口の投資資金を集め、その資金を需要のある事業者へ融資して、一定期間内で利息と元本を回収し、それを投資家へ償還するという仕組みです。通常、企業が銀行に融資を申し込んでも、厳しい融資条件をクリアする必要があり、社歴が短く実績が少ないと希望通り調達で...
ソフトランディングとは
ソフトランディング(Soft Landing)とは、主に景気が過熱しているときに、急激な景気後退や混乱を招くことなく、緩やかに減速させて安定成長へと移行させることをいいます。もともと飛行機が緩やかに降下して着陸する様子を指し、安定へと緩やかに移行することや穏便な手段によって問題を解決することを指す言葉として、広く使われるようになりました。反対に、強硬な手段によって問題の解決を図ることを「ハードランディング」といいます。金融・経済政策を行う際は、景気や市場などに過度な悪影響やショックを与えずに、緩...
損益計算書とは
損益計算書は、会社の一会計期間(1年や四半期など)における経営成績を示す決算書で財務諸表のひとつです。おおまかに「収益」「費用」「利益」に分類し、経営成績を判断します。なお、損益計算書はP/L(Profit&Loss Statement)とも呼ばれます。損益計算書では、収益と費用をいくつかに区分し、以下の5分類に分けます。①売上総利益=売上高-売上原価②営業利益=売上総利益-販売費および一般管理費③経常利益=営業利益+営業外収益-営業外費用④税引前当期純利益=経常利益+特別利益-特別損失⑤当期純...
貸借対照表とは
貸借対照表は、企業のある一定時点における財政状態を示すもので、バランスシート(Balance Sheet、略称:B/S)とも呼ばれます。損益計算書(Profit&Loss Statement、略称P/L)やキャッシュフロー計算書と並び、企業の財務諸表のひとつです。貸借対照表は、「資産の部」「負債の部」「純資産の部」で構成され、「純資産の部」は、「資産の部」から「負債の部」を差し引いて求めます。資産の部は企業の事業のために資金をどのように運用しているか、負債の部と純資産の部は企業活動に必要な資金を...
セルサイドとは
セルサイドとは、投資家に株式や債券などの金融商品を販売する側のことで、主に証券会社を指す業界用語です。証券会社の調査部門には、アナリストやエコノミスト、ストラテジストなどの職種がありますが、彼らは多くの情報を不特定多数の投資家に向けて発信します。一般的に、わたしたちがテレビや雑誌などで目にするアナリストたちのほとんどがセルサイドといってもいいでしょう。一方、バイサイドは金融商品を買う側で、主に運用会社を指す業界用語です。
想定為替レートとは
想定為替レートとは、輸出入を行う企業が業績の見通しや事業計画を決める際、事前に決めておく為替レートを指します。通常は年初に足元の実勢為替相場や年間の為替相場を予測した上で、各社が独自にその事業年度のドル/円や、ユーロ/円などの想定為替レートを設定します。これを見ると、各企業の為替に対する見通しや、為替相場の変動が業績にどの程度影響を及ぼすかが予測できます。たとえば輸出企業の場合、期間中に想定為替レートより円安が進めば為替差益が発生し、その分収益が押し上げられます。逆に円高が進めば為替差損が発生し...
スマートシティとは
スマートシティ(Smart City)とは、ICT(情報通信技術)やAI(人工知能)などの先端技術の活用により、エネルギーや交通システム、行政サービスなどのインフラを効率的に整備、マネジメントすることで最適化された、持続可能な環境配慮型都市を指します。再生可能エネルギーの効率的な利用を可能にする「スマートグリッド」や、電気自動車の充電システム整備に基づく交通システム、蓄電池や省エネ家電による都市システムなどを総合的に組み合わせた街づくりが行われます。環境意識の高まりを背景に、2010年頃から世界...
政府系ファンドとは
政府系ファンドとは、各国の政府が出資する政府系投資機関が運営するファンドを指します。これは石油、ガスなどの天然資源による収入や、貿易黒字で膨らんだ外貨準備などの国家資産を財源として、将来の世代に向けた資金の蓄え、財政赤字の補てん、対外債務の支払いなどの目的で運用されます。なお、国家予算とは別勘定になっていて、国が出資する専門機関が運用を行います。中東各国や中国、ロシア、シンガポールなど、一部の国の政府系ファンドの運用規模は巨大なため、世界のマーケットで大きな影響を及ぼす存在になっています。運用に...