デッドクロスとは
長期の移動平均線を、短期の移動線が上から下に突き抜けたとき(交差したとき)を、デッドクロスと呼びます。これから相場が下落傾向になるかもしれないという売りサインのひとつとして、相場の方向性の手掛かりになるものと考えられています。ただし、確実に下落するとはいい切れないため、株価や為替などの価格と組み合わせて判断することが大切です。デッドクロスは、移動平均線だけでなく、MACDやストキャスティクスなどのチャート分析にも用いられています。
グラフでデータを見るときに気をつけたいのが、そのデータを算出している期間です。なぜなら、期間が極端に長期のものと、極端に短期のものを比較した場合、クロスが表れやすくなるからです。たとえば、5日線と13週線を比較するということは、直近の5日間とここ3ヵ月(13週÷4週≒3ヵ月)の平均値を比較するということになります。たまたま、この5日間だけ大きく値動きした場合、急なカーブとなってクロスが表れる可能性があるのです。そこで、一般的には5日線と25日線、13週線と26週線などの、比較的近い期間の組み合わせが多く使われています。