ハイウォーター・マークとは
ハイウォーター・マークとは、信託報酬のひとつである「成功報酬」を算出するための基準となる価額のことで、投資信託の設定時に条件や計算方法が決められます。成功報酬を取る投資信託で使われることがあり、この報酬形態をハイウォーター・マーク方式といいます。投資信託の値段である基準価額がハイウォーター・マークを上回った場合に、信託財産から成功報酬が差し引かれます。報酬額は、「ハイウォーター・マークより上回った基準価額に対して何%」といった形で出来高制が採用されています。
ハイウォーター・マーク方式の報酬は、「利益が出たら報酬をいただきます」という実績報酬です。いわば、投資信託にかかわる会社へ支払うボーナスのようなものです。利益が出たら報酬を支払いますが、利益が出なかったら払わなくていいので、投資家からすると条件のよい報酬体系といえるかもしれません。ただ、実績報酬だけを取っているわけではなく、信託報酬などの固定費用を支払って、さらに追加で実績報酬を支払うというのが一般的です。