マネーストックとは
国や金融機関以外の民間部門が保有する通貨量(通貨保有量)のことで、市中に流通する通貨量を指します。日本銀行が公表するマネーストック指標は、対象となる金融商品の範囲や預入先となる金融機関などの違いによって、「M1」「M2」「M3」「広義流動性」の4つの指標からなります。
一般的に、景気が良いときは積極的な設備投資などを行うため、銀行からお金を借り入れます。それにより銀行から世の中にお金が流れ、マネーストックは増加します。ただし、あまり増加するとインフレが進む可能性があります。一方、不況のときはその逆になります。従来、マネーストック統計は「マネーサプライ統計」と呼ばれていましたが、2008年6月公表分から、各指標の通貨発行主体の範囲と、各指標に含まれる金融商品の範囲が見直され、統計の名称も変更されました。