新設住宅着工件数とは
新設住宅着工件数は文字通り着工された新設住宅の件数のことです。毎月、国土交通省が公表していて、住宅投資の動向を探るために注目されています。また、同じような指標に「新設住宅着工床面積」があり、こちらは内閣府が発表する景気動向指数の先行指標のひとつに採用されています。景気動向指数の先行指数は、景気を先取りして変化すると考えられるものが対象で、その統計の結果を見て景気の先行きを予測しています。新設住宅とは、届出のあった住宅工事のうち、新築、増改築によって住宅の「戸」が新たに増加した工事を対象としています。住宅の売れ行きは、国民の購買意欲として表れるので、景気の先行きを読むひとつの目安とされています。
住宅着工件数の大幅な増減は、建設や建材といった関連企業や、住宅購入に伴い買い替え需要が発生する家具や家電、自動車などの消費にも多大な影響を及ぼすので、GDPを上下させる要因となります。