時間分散とは
時間分散という言葉は、2つの意味で使用されることがあります。ひとつは投資タイミングの分散で、ある程度長い時間軸のうえで、「ドル・コスト平均法」(定時定額購入)に代表される複数回に分けての投資や、複数回に分けての売却で、買値や売値が平均化されることによって高値づかみや安値売りを避けようとするものです。もうひとつが長期間投資することによって、1年当たりの価格変動のブレが小さくなる効果を期待するもので、長期投資によるリスク低減効果のことを時間分散効果と呼ぶことがあります。
「ドル・コスト平均法」による時間分散についても、あくまでも一定数量を買い続ける場合に比べて平均購入単価が低くなるというだけで、投資する商品そのもののリスクは低くならないと考えられるのが通常です。とはいえ、価格変動による心理的な影響で買いのタイミングを逃してしまう危険性を排除するためには、それなりに有効な投資法だといえるでしょう。