株主権とは
株式を取得することで株主に与えられる権利のことで、剰余金分配請求権や残余財産分配請求権のように株主個人の財産的な利益に関する権利(自益権)と、株主総会における議決権のように、その行使が株主全体の利害に関する権利(共益権)に分類されます。また、1株でも行使できる単独株主権と、一定割合以上の株式を持っていないと行使できない少数株主権に分類することもできます。たとえば、取締役解任請求権などは少数株主権となっていますので、一定割合以上の株式を持っていないと行使できません。
議決権は株主権のひとつですが、小さい単位サイズの株式を大量にたくさん発行している会社にとっては、たとえば1株でも持っている株主に全て、株主総会の召集通知を出すとすると費用的にも大きな負担にも大変なことになります。そのようなことを避けるためにある程度のまとまった数の株式を単元株とし、単元株を持つ株主にだけ議決権を認めています。