貸借取引とは
貸借取引とは、証券金融会社が証券会社に対して制度信用取引に必要な資金や株券を貸し付ける取引です。通常、信用取引が行われる際、証券会社に貸し出す資金や株式が十分にある場合は、貸借取引は行われませんが、証券会社に資金や株式が不足すると、それを調達するために貸借取引が行われます。貸借取引のできる銘柄は、(制度)信用銘柄とは別に指定され、信用銘柄の数よりは少なくなっています。
もともと信用取引は、信用供与によって成り立つもので、そこに相当の資金量が必要になります。その資金を確保するための専門の会社が証券金融会社で、内閣総理大臣の免許を受けています。証券金融会社は現在、日本証券金融(日証金)の1社のみです(2023年2月現在)。