配当貴族とは
配当貴族とは、長期にわたり毎年配当を増やしている企業を指します。米国では一定期間以上連続して増配している優良株を集めて算出した「配当貴族指数」があり、その中でもS&P500の構成銘柄のうち25年間連続して増配している優良大型株のパフォーマンスを測定する「S&P500配当貴族指数」が有名です。日本でも、日本取引所グループと東京証券取引所、S&P500ダウ・ジョーンズ・インデックスが共同で、2015年から日本版の配当貴族指数「S&P/JPX配当貴族指数」を算出しています。具体的には、TOPIX(東証株価指数)構成銘柄の中で、時価総額(500億円以上)と流動性(1日3億円以上の売買代金)の基準を満たす銘柄について、10年以上にわたって配当水準を維持、または増配した銘柄で構成されています。
インカムゲインを狙う投資において高配当銘柄は魅力的であり、配当貴族指数はその指標のひとつとなります。また、それらの銘柄を集めて運用する「配当貴族ファンド」も注目されています。