短期金融市場とは
金融市場(お金の貸し借りをする市場)の大きな分類のひとつで、1年以内の短期の資金のやりとりをするのが「短期金融市場」です。「マネー・マーケット」とも呼ばれます。一方、1年超の資金のやりとりをするのが「長期金融市場」で、「資本市場」や「キャピタル・マーケット」などと呼ばれます。短期金融市場には、金融機関だけが参加できる「インターバンク市場」と、一般の事業会社なども参加できる「オープン市場」があり、インターバンク市場にはコール市場と手形市場、オープン市場にはCD、CP、TB、FB、債券現先、債券レポなどの市場があります。長期金融市場の代表例は、株式市場と公社債市場(債券市場)です。
短期金融市場の代表的な金利(短期金利)としては、無担保コール翌日物があり、長期金融市場の代表的な金利(長期金利)としては、新発10年利付国債の利回りが挙げられます。なお、短期金融市場の金利は、日本銀行の金融政策(金融市場調節)の影響を強く受ける傾向にあります。