減資とは
減資とは、資本金の額を減少させる手続きのこと。株主が出してくれたお金である資本金の使い道がない(余剰金)といった場合には、資本金を決算書上、剰余金としたうえで、株主総会での「減資」の決議により、株主に払い戻したり、累積赤字がある場合に資本金を取り崩して欠損を補てんしたりすることができます。欠損てん補をした場合、実際にお金が動くわけではなく、決算書上の数字が変わるだけで、財務内容が好転しているわけではありません。
以前は、株主に対して減資金額に相当する資産等を返還する「有償減資」と、資産等の返還を伴わない「無償減資」の2つがありました。2006年5月の「会社法」改正以降は、有償減資は切り離され、減資は単なる資本の部の変動にすぎないという位置づけになりました。