インバース型上場投資信託とは
インバース(Inverse) とは「逆の、反対の」という意味で、上場投資信託は特定の指標に連動することを目指して運用され、上場されている投資信託(ETF)を指し、インバース型ETFとも呼ばれます。インバース型上場投資信託が連動を目指す指標は、 原指標の日々の騰落率のマイナス○倍となるよう計算された指標です。たとえば、日経平均株価の日々の騰落率の-2倍となるよう計算された指標である「日経平均ダブルインバース・インデックス」に連動することを目指すインバース型上場投資信託では、株価が下がったときにより大きな利益が得られます。先物・オプション取引などを活用して、対象とする指数の逆の値動きの2倍の収益を目指すので、投機的な短期売買を行うのに適しています。一方、プラス○倍となるよう計算された指標への連動を目指すタイプのものをレバレッジ型上場投資信託といいます。
目先の株価が下落すると考えるときにはインバース型が有効で、相場に不透明感があり、先行きを見通しにくい状況で、保有資産のリスクヘッジとして活用するという方法もあります。ただし、相場が逆の方向(上昇)に動いたときには、損失も大きくなるので、注意が必要です。