乖離率とは
一般的に株式投資の場合、売られすぎた銘柄は買われ、買われすぎた銘柄は売られる傾向があります。この「売られすぎ、買われすぎ」を判断するひとつの材料が株価と移動平均線の乖離率です。これを移動平均乖離率と呼んでいます。本来、株価と移動平均線との距離は接近したり、離れたりしながら推移しますが、時として極端に離れることがあります。もちろん、株価を動かす大きな材料が発表された場合などは大きく乖離することは珍しくありませんが、特に大きな材料もなく、大きく乖離した場合には、その反動から移動平均線に接近する可能性があります。
株価が移動平均線からどれくらい乖離したら反発するかは、銘柄によってもクセがあります。過去のチャートを検証すれば、個々の銘柄のクセが見えてくるかもしれません。しかし、株価が動く要因によっては過去の経験則が必ずしも当てはまらないことがあるので、注意しましょう。テクニカル分析はそれぞれ一長一短があり、万能なテクニカル分析はありません。できれば複数のテクニカル分析を併用して、判断することをおすすめします。