GNPとは
GNPとは「Gross National Product」の略で、ある一定期間にある国民によって新しく生産された財(商品)やサービスの付加価値の総計(国民総生産)を指します。かつては国の経済規模を比較するためによく利用されましたが、日本では1993年から代表的指標としてGDP(国内総生産)が使われるようになり、以前ほど注目されなくなりました。GNPは対外投資などを通じて海外での生産活動に貢献した報酬を含む点でGDPと異なりますが、日本の場合は両者にほとんど差がありません。なお、内閣府が発表する国民経済計算では、2000年からGNPに代わり、海外からの所得を加えたGNI(国民総所得)が用いられています。