内部留保とは、企業が生み出した利益から税金や配当、役員報酬などの社外流出分を差し引いたお金で、社内に蓄積されたものを指します。社内留保ともいいます。総資産に対する内部留保の比率は、財務の健全性を示す指標としても注目されています。余ったお金をどのように分配するかは、企業の考え方や財務状況などによって異なります。株主還元を重視するなら配当を増やし、財務基盤を強化するなら内部留保を増やすといった方法があります。概して日本の企業は欧米に比べて内部留保の割合が多いといわれていますが、最近では大株主からの要求や買収防衛策として、配当金を増額する企業も増えています。