SENSEX指数とは、インド株式市場の代表的な株価指数です。ムンバイにあるインド共和国最大のボンベイ証券取引所(Bombay Stock Exchange)に上場する銘柄のうち、流動性、取引規模、業種などを代表する30銘柄で構成される時価総額加重平均指数で、「BSE SENSEX(S&P Bombay Stock Exchange Sensitive Index)」や「SENSEX30」とも呼ばれます。1979年4月3日を基準日とし、その日の時価総額を基準値100として算出されます。銘柄選定には...
増資とは、本来、企業が資本金を増加させることを言います。企業が資本金を増加させる場合、一般的に新株発行によって行われているので、新たに株式を発行し、投資家から資金を集めることを増資といっています。なお、増資のやり方には、既存の株主に株式の割当てを受ける権利を付与する「株主割当増資」、提携先や取引先などの特定の第三者に対して引き受けの勧誘をする「第三者割当増資」、不特定多数の者に対して引き受けの勧誘を行う「公募増資」などがあります。公募増資を実施する際、株式市場が順調に、右肩上がりの状況では、株式...
日本政府が保有する株式を民営化などにより株式市場で売り出すこと。1987年のNTTから始まり、2015年の郵政3社(日本郵政、かんぽ生命保険、ゆうちょ銀行)や、2016年のJR九州などが話題となりました。政府放出株を手に入れるためには、証券会社が行うブックビルディング方式での抽選に申し込む必要があります。株式市場での初値が公開価格を上回ることが多い政府放出株は投資家に大人気。過去、JR東日本などは公開価格38万円に対し、60万円の初値がつき、話題となりました。
証券取引所が定めている上場廃止基準に該当し、上場廃止が決定された銘柄のことです。東京証券取引所では、2008年1月15日より「整理ポスト」という表現の使用をやめ、「整理銘柄への指定」としています。上場有価証券の上場廃止が決定された場合には、原則として、1ヵ月間「整理銘柄」に指定し、その事実を周知することで、投資者が整理売買を行うことができるようにしています(株式交換による完全子会社化に係る上場廃止において、同株式交換の対価として取引所の上場株式が交付される場合など、整理銘柄へ指定することなく上場...
成長株とは、業績が良く、株価が高く評価されていて、さらに成長が見込める株式のことで、グロース株ともいわれます。成長株と呼ばれる企業は、売上高や経常利益などが年々大きく増加していて、今後もさらに増加していくと予測されており、最先端の技術を持つ企業や、流行の業種の企業が多いのが特徴です。成長株に対し、業績などファンダメンタルズ(基礎的要件)が良いにもかかわらず、株価が低い状態で放置されている株のことを割安株、またはバリュー株と呼びます。
信用取引には制度信用と一般信用の2種類があり、制度信用とは返済期限が最長6ヵ月で、品貸料(株式が不足した際、売り方が買い方に支払う調達費用)が取引所の規則で決められているものを指します。一方、一般信用はこれらの条件を証券会社が自由に決められます。制度信用の対象銘柄は、一定の基準を満たした制度信用銘柄(買い建てのみ可能な銘柄)と貸借銘柄(買い建てと売り建てが可能な銘柄)が、取引所によって選定されています。制度信用も一般信用も可能な銘柄を取引する際は、注文の際にどちらかを選びます。制度信用は一般信用...
スパイクハイは、株価や為替などのチャートにおいて、前後する日の高値より突出した高値のことです。上昇相場の最終局面で出現し、ローソク足で見た場合、長い上ヒゲをつけることも多く、下落転換のサインとされています。スパイクハイが上昇相場の最終局面で現れることが多いのに対し、スパイクローは下落相場の底でしばしば出現します。スパイクローは、前後する日の安値より突出した安値で、ローソク足で見た場合、長い下ヒゲをつけます。こちらは下落相場から上昇相場への転換のサインとされています。
スピンオフとは、企業が社内にある1つの部門を切り離して独立させることを指します。似たような意味に「スピンアウト」がありますが、独立元との関係性によって使い分けられます。スピンオフが元の企業から出資などを受け独立し、独立後も資本関係が続くのに対し、スピンアウトは資本関係を持たずに完全に独立企業となることを意味します。
ストップ高とは、前日の終値に対して値幅制限いっぱいまで株価が上がることをいいます。逆に、ストップ安とは、前日の終値に対して値幅制限いっぱいまで株価が下がることをいいます。ストップ高・ストップ安は、急激な株価の変動により投資家に不測の大きな損害や混乱を与えないために設けられています。
株式等の募集や売出しに際して実施されるブックビルディング(需要予測)において、投資者が需要を申告する際の希望価格の指定方法のひとつ。具体的な価格・条件を示すものではなく、どのような条件であっても購入意欲があることを示す方法です。
ストラテジスト(Strategist)とは経済動向などを分析し、投資に関するストラテジー(Strategy=戦略)や方針を立案する専門家のことです。経済の動きや市場トレンド、産業、企業の動向など、さまざまな視点から投資環境を分析して投資戦略を立て、投資家やファンドマネージャーに提供します。特有の資格はありませんが、証券アナリストや公認会計士の有資格者が多く、証券会社や投資信託運用会社などに所属して活動しています。
スタンダード市場は、東京証券取引所が2022年4月4日から導入した新市場区分のうち、中間に位置づけられる市場です。新市場区分では、流動性やガバナンス水準、経営成績や財政状態といった項目に一定の基準を設け、上から「プライム市場」「スタンダード市場」「グロース市場」に区分されます。東証のホームページによると、スタンダード市場は、「公開された市場における投資対象として十分な流動性とガバナンス水準を備えた企業向けの市場」とされています。スタンダード市場の上場基準には、株主数400人以上、流通株式数2,0...
オシレーター系と呼ばれるチャート分析の一種で、株価のある一定期間の変動幅と終値の関係から、相場の相対的な強弱の勢い、いわゆる「売られすぎ」や「買われすぎ」を示す指標です。チャートは%K(Fast)と%D(Slow)の2本の線で表され、数値は0%から100%の範囲で推移します。%Kラインは相場に対して敏感に動き、対して%Dラインは%Kラインよりも遅く動きますが、より重要とされているのは%Dラインです。一般的には20~30%以下で売られすぎ、70~80%以上で買われすぎと判断しますが、相場の勢いが強...
ストックオプション(Stock Option)とは、企業が役員や社員に対して付与する、あらかじめ決められた価額(権利行使価額)で一定期間内に一定数の自社の株式を取得することのできる権利です。付与された役員や社員は将来、株価が上昇した時点で権利行使を行い、企業の株式を取得した後で、売却することによって、権利行使価額からの株価上昇分の利益が得られるという報酬制度です。企業はストックオプションを付与することによって、役員や社員の業績向上に貢献する意欲や士気を高め、業績向上による株価の上昇によって企業価...
通常、信用取引には制度信用取引と一般信用取引の2種類があり、そのうちの制度信用取引で売買される銘柄を信用銘柄、制度信用銘柄といいます。制度信用取引は返済期限が最長6ヵ月で、品貸料(株式が不足した際、売り方が買い方に支払う調達費用)が取引所の規則で決められています。証券会社が期限や品貸料、対象銘柄を自由に決められる一般信用と異なり、制度信用の対象は上場株式数や売買高など、一定の基準を満たした制度信用銘柄(買い建てのみ可能な銘柄)と貸借銘柄(買い建てと売り建てが可能な銘柄)が、取引所によって選定され...
株式や債券といった金融商品はさまざまなファクター(要因)によって価格が形成されています。スタイルファクターとは、そんな株式や債券など、ある特定の資産の中で銘柄に共通する価格を動かす要因の総称です。代表的なファクターには、銘柄の割安度に注目する「バリュー」、株価パフォーマンスの流れに着目する「モメンタム」、企業の時価総額などに着目し、より大きなパフォーマンスを狙う「サイズ」などがあります。運用会社のファンドマネジャーなどは、これらスタイルファクターをマーケット動向によって組み合わせて、長期的で効率...
信用取引とは、一定の保証金(委託保証金)を証券会社に担保として預け、保証金の数倍の金額の株式取引ができる制度のことです。少ない元手で大きな利益をあげる可能性があるとともに、通常の株式取引では行えない「売り」からの取引が行えるので、下落局面でも利益を得る可能性があり、投資機会が増えるということが大きな特徴です。保証金は現金だけでなく、株や債券などの有価証券も担保として利用することができます。信用取引には一般信用取引と制度信用取引の2つがあります。信用取引を行う際は保証金に見合った新規建て可能額の範...
信用評価損益率とは、信用取引で株を買っている人が買値と比べて今どのくらいの損失状態であるかを見る指標です。直近の時価に基づく「信用買い残」の時価から、信用取引の買い建て時の融資額等から計算される推定買い建て値を差し引いて評価損益を求め、3市場の信用買い残で割って求められるものです。数値がプラスだと買い残の多くが評価益の出ている状態で、数値がマイナスだと買い残の多くが評価損の出ている状態を示します。一般的に、信用取引は決済期限のある短期売買のための取引手法なので、評価益が出ると買い建てした投資家は...
「新興市場」とは、新興企業(ベンチャー企業)が多く上場している東京証券取引所の「東証グロース」(旧「JASDAQ」、「東証マザーズ」)、名古屋証券取引所の「ネクスト市場」、札幌証券取引所の「アンビシャス」、福岡証券取引所の「Q-Board」を指す総称です。各市場の共通点としては、各証券取引所の通常の市場よりも上場基準が緩く、株主数や時価総額(上場時見込み)など一定の要件を満たしていれば、設立間もない企業や赤字の企業でも上場できる場合があります。新興市場に上場している銘柄は発展途上にある企業である...