従業員持株会は、実施会社および実施会社の子会社等の従業員による取得対象株式の取得、保有の促進により、従業員の福利厚生の増進および経営への参加意識の向上を図ることを目的としています。従業員の自社株式取得にあたり、拠出金の給与天引き、奨励金の支給等の種々の便宜を与えることにより、従業員の自社株取得を容易にし、財産形成を助成する制度といえます。
週足とは、株価の値動きを表す、主にローソク足チャートにおける株価の値動きの描き方のひとつで、1週間ごとの値動きを1本のローソクで表したものをいいます。週足の場合、週の最初についた値段が始値、終値は金曜日の引け値になります。その週の始値や終値を上回る(または下回る)高値、安値がある場合は、上下にそれぞれ「ヒゲ」と呼ばれる線で描かれます。週足は、中期的な株価動向を占う指標として利用されるのが一般的です。1日の値動きを1本のローソクで表すものは日足(ひあし)、1ヵ月の値動きを1本のローソクで表すものを...
社外取締役とは、社内から昇格したのではなく、社外から就任した取締役を指します。現在も過去にもその会社や子会社に在籍したことがない人材を起用することで、社内のしがらみや利害関係にとらわれず、経営を監視することができるという特徴があります。もともと米国で1970年代にコーポレートガバナンス(企業統治)を強化する狙いで導入され、多くの企業で取締役会の半数以上を占めています。日本では社内から昇格する取締役が大多数を占めていますが、それでは経営に対するチェック機能が働かないため、社外取締役を導入する動きが...
社外監査役とは、社内から昇格したのではなく、社外から就任した監査役を指します。監査役とは会社経営の業務監査や会計監査を行うことにより、不適切な業務執行がないかを調べ、それを阻止、是正する機関です。現在も過去にもその会社や子会社に在籍したことがない人材を起用することで、社内のしがらみや利害関係にとらわれず、経営を監視することができるという特徴があります。監査役の設置は原則として任意ですが、取締役会のある会社では指名委員会等設置会社や監査等委員会設置会社などを除き必ず置く必要があり、監査役会設置会社...
信用取引における信用売りは、証券会社が証券金融会社から必要な株式を借りてきて売りますが、証券金融会社に株不足が生じた際に、その不足する株式を追加のコストを支払って外部から調達します。品借料はその追加費用のことで、1株につき何円というように表示されます。品借料は信用取引の売り方から徴収して買い方に支払われます。なお、貸し手側から見れば「品貸料」や「逆日歩」で、同じ意味です。品借料(逆日歩)は、株不足が解消されない限り、毎日かかっていくものなので、信用取引の売り方にとっては、早く株価が値下がりして利...
信用取引の売り方(売り手)が負担するコストで、証券会社が信用取引に必要な株式を借りる貸借取引において、株式を貸してくれる証券金融会社に株不足が生じた際に、証券金融会社がその不足する株式を外部から調達するコストです。品貸料(しながしりょう)は逆日歩(ぎゃくひぶ)とも呼ばれ、1株につき何円というように表示されます。品貸料は信用取引の売り方から徴収して買い方に支払われます。品貸料の付いている銘柄は新聞紙上や証券会社の情報ツールなどで確認することができます。品貸料は、株不足が解消されない限り、毎日(土日...
市場で流通している株数が少ない株式のことを品薄株といいます。発行済株式数が多くても、安定株主が多く浮動株比率が低い場合には、市場に流通している株数が少ないことから品薄株と呼ばれます。市場での取引量が少ないので、少量の売買でも株価が大きく動き、大量の注文が出ることで急騰・急落しやすいなど、値動きが荒くなる性質があります。品薄株の中でも特に株価水準が高い銘柄を「値がさ品薄株」と呼びます。代表的な相場指標のひとつである日経平均株価(225種)は、もともと株価を合計して銘柄数で割った単純平均株価をもとに...
下値支持線(サポートライン)は、株価の下値をサポートしているライン(価格帯)のことで、主にテクニカル分析に使われます。たとえば、テクニカル分析では、過去の安値と安値を結んだラインを下値支持線とし、このラインに近づくと押し目買い圧力が増し、株価の下落スピードが鈍って反発しやすくなると定義されています。一方、この下値支持線を株価が割り込んでくると、さらに下落スピードが速まるとされています。株価が下値支持線を割り込むと、これまで株価を下支えしてきた下値支持線が一転して上値抵抗線(レジスタンスライン)と...
指数平滑移動平均は、過去の価格よりも直近の価格になるほど比重を置いて計算された平均値です。過去の価格ほどその影響が指数関数的に減少されることから、期間の数値を単純に平均した単純移動平均と比べて、直近の値動きに対する反応が早くなるという特徴があります。◇計算式(n日)1日目の計算:(c1+c2+c3+c4+・・・+cn)÷n2日目以降の計算:前日の指数平滑移動平均+α×(当日終値-前日の指数平滑移動平均)c1=当日終値cn=n-1日前の終値α(平滑化定数)=2/(n+1)
自社株買いとは、企業が発行した株式を、その企業が買い戻すことをいいます。自社株買いには、株式市場での買付や、東証が提供する取引時間外の取引制度(ToSTNeT)を活用する方法があります。企業は、買い戻した後に消却することで発行済み株式数を減らすことができます。その結果、1株当たりの利益や資産価値を向上させることになり、経営指標を良くすることができるのです。投資家にとっては発行済み株式数が減ることで、1株当たりの配当金の増加などが期待できます。基本的に自社株買いは、既存の株主にとってはポジティブに...
証券取引所において、同一銘柄、同一値段の売り買いそれぞれの注文について、注文が行われた時間によって、先に出された注文が、後に出された注文に優先するという原則のこと。価格優先の原則と並んで、オークション方式で行われる取引所取引の重要な原則になっています。時間優先の原則は、たとえば、Aさんがある銘柄について1,000円で3,000株の買い注文を9:30に出した後、Bさんが同じ銘柄について1,000円で5,000株の買い注文を9:35に出していたとします。他に買い注文はなく、9:40に1,000円で5...
時間分散という言葉は、2つの意味で使用されることがあります。ひとつは投資タイミングの分散で、ある程度長い時間軸のうえで、「ドル・コスト平均法」(定時定額購入)に代表される複数回に分けての投資や、複数回に分けての売却で、買値や売値が平均化されることによって高値づかみや安値売りを避けようとするものです。もうひとつが長期間投資することによって、1年当たりの価格変動のブレが小さくなる効果を期待するもので、長期投資によるリスク低減効果のことを時間分散効果と呼ぶことがあります。「ドル・コスト平均法」による時...
塩漬けとは、現在の価格が買い値よりも下がっていて、売ると損が出る状態であるために、やむをえず長期保有していることをいい、特に株価が近い将来も上がりそうにない銘柄を持っている場合によく使われます。塩漬けの定義として、具体的な損失額や保有期間などはありません。株では、「見切り千両、損切り万両」という格言があるくらい、株価が下がったときの売却のタイミングは重要かつ難しいとされています。上昇の見込みもない株を保有することは運用の効率としてもよくないことですよね。運用資産の目的や期間に合わせて保有し続ける...
新株予約権付社債(転換社債型)とは、一定の条件で発行体企業の株式に転換できる権利が付いた社債のことです。一般的には転換社債またはCBと呼ばれます。CBとは「ConvertibleBond」の略です。一定の利息を受け取ることができ、償還日まで保有することで額面金額が払い戻されますので、社債としての側面を持つ一方、株式に転換して株価の値上がり益を得るという株式としての側面も持っています。ただし、株式に転換できるメリットが付いているため、普通社債に比べて利回りは低くなっています。購入した後は、3つの運...
各銘柄の時価総額とは、通常、「株価×発行済株式数」で計算され、その企業の規模を示しているものといえます。また、その数値が市場全体の規模を示すために使われることもあります。なお、TOPIX(東証株価指数)を算出する際に使われている時価総額は、上場株式数のうち大株主などの安定株主の保有株数を除いた「浮動株数」(=上場株式数×浮動株比率)をもとに計算しています。
COOとは「Chief Operating Officer」の略で、CEO(最高経営責任者)が示した経営方針に従って、実行部隊を統括する執行役として職務を行う最高執行責任者を指します。もともと米国型のコーポレートガバナンス(企業統治)の考え方として、経営と執行の責任を明確化するために用いられる役職名です。ほかに、CFO(Chief Financial Officer=最高財務責任者)などがあります。
正式名称は「Chicago Mercantile Exchange」で、シカゴ・マーカンタイル取引所のことです。米国シカゴにある商品先物取引所・金融先物取引所で、農産物・通貨・金利・株価指数など、広い範囲の先物取引・先物オプション取引が行われています。日経平均株価の先物・オプション取引も取り扱っています。また、24時間取引が行える電子取引システム「GLOBEX(グローベックス)」も提供しています。
ユーロネクスト・パリに上場する40銘柄で構成される調整時価総額加重平均指数です。1987年12月31日の株価を基準値1,000として算出されています。フランスの代表的な指数であるとともに、欧州においてドイツのDAX指数やイギリスのFTSE100と並び注目されています。世界的に有名な企業では、化粧品会社のロレアルや自動車のルノーなどが入っています。
CEOとは「Chief Executive Officer」の略で、取締役会の委託を受け、その意思決定に従って経営方針の決定や事業戦略の策定に関して責任を持つ最高経営責任者を指します。これに対し、その方針に従って実務を執行する最高執行責任者をCOOといいます。もともと米国型のコーポレートガバナンス(企業統治)の考え方として、経営と執行の責任を明確化するために用いられる役職名ですが、日本では従来型の代表取締役社長の意味で使われるケースも多いようです。
地合いとは、ある銘柄や株式市場全体、相場の状態(値動き)のこと。取引が活発に行われていて、株価が上昇する傾向にあると「地合いが良い」といい、反対に、取引量が少なく、株価が下落傾向にあると「地合いが悪い」という言い方をします。ただし、地合いの良し悪しについては明確な基準があるわけではなく、投資家や市場関係者の感覚的なものなので、全ての人が同じ印象を抱くかというと必ずしもそうではありません。地合いが良いときに買って、地合いが悪いときに売ったほうが良いのかというと、一概にはいえません。逆張りの発想で考...