TOPIX(東証株価指数)とは「Tokyo Stock Price Index」の略で、東京証券取引所に上場する銘柄を対象として算出・公表されている株価指数です。日経平均株価と並ぶ日本の代表的な株価指標です。2022年4月の東京証券取引所の新市場区分移行までは、東証1部上場の全銘柄を対象として、各銘柄の浮動株数に基づく時価総額を合計し、1968年1月4日を基準日に、当時の時価総額を100として算出しています。2022年4月1日の新市場区分施行を契機に、TOPIX自体も見直されることになり、構成銘...
投資信託などで組み入れ銘柄のポートフォリオを構築する際に採られるアプローチの仕方のひとつで、個別銘柄を選択する際に、まず、マクロ的な視点から経済動向などの分析によって、どのような国や地域の資産に配分するかを決定し、その後、その資産配分の枠の中で選択する業種を絞り、その業種の中で最終的に個別銘柄を絞っていく方法です。マクロ(巨視的)の視点から入って、順にミクロ(微視的)な視点に移っていくことから、この名称がつけられています。トップダウン・アプローチとは逆に、マクロ的な視点は重視せず、個別具体的な銘...
需給が一方に偏り、買い呼び値または売り呼び値だけがあって更新値幅内に逆の注文がなく、適当と認める範囲を超えた場合、取引所は気配表示を出しますが、特別に周知を図る際の気配値段を特別気配といいます。もしあなたの持っている株が急に大きく下がったらどうしますか?あわてて投げ売ってしまったりする人もいるでしょう。そんな人がたくさんいたら価格が不安定になり、市場が大混乱になってしまう可能性もあります。こんな混乱が起きないようにしているのです。株価ボードでは、売買する人に特別気配だとわかりやすいように気配値の...
騰落レシオとは、市場の値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率から、市場の過熱感を見る指標で、いわゆる買われすぎ、売られすぎを見るためのテクニカル指標です。値上がり銘柄数/値下がり銘柄数を計算してパーセント表示するかたちが一般的です。5日または25日という期間をとって、「5日間の値上がり銘柄数の合計/5日間の値下がり銘柄数の合計」を計算したものを「5日騰落レシオ」といい、「25日間の値上がり銘柄数の合計/25日間の値下がり銘柄数の合計」を計算したものを25日騰落レシオと呼びます。前者は短期的な市場の...
騰落率とは、ある期間の始めと終わりとで価格がどれだけ変化したかを表すものです。たとえば、価格が100円の運用商品が105円になれば5%の上昇、90円になれば10%の下落となります。株式や債券の場合は、1日の騰落率を評価するのが一般的ですが、投資信託では、1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月、1年、3年、5年と中長期の騰落率も評価します。投資情報サイトや証券会社では、騰落率ランキングなどのサービスを提供しているところもあります。騰落率を見て「上がっている銘柄がさらに上がる」と考えて投資する人もいれば、下がってい...
統計的に12月は株価の上がりやすい月ともいわれています。掉尾の一振とは年末最後の売買日となる「大納会」に向けて株価が上昇する様子を示す言葉です。12月になると、毎年「節税対策による株売り」という言葉が取り上げられます。これは含み損の出ている銘柄を売却し、1年間の利益と相殺することで節税を図る行為のことです。この節税対策売りは大納会の2営業日前まで続きます。この節税対策売りが終わると需給が好転し、掉尾の一振が期待されます。
東証プライム市場指数とは、東京証券取引所(東証)のプライム市場に上場する普通株式の全銘柄を構成銘柄として、時価総額加重方式により算出される株価指数です。2022年4月の東証の再編により新たに算出されるようになった指数で、同年4月1日を基準値1,000として算出されています。プライム市場は旧区分の東証第1部の銘柄の大半が移行した最上位の市場です。したがって、東証プライム市場指数は日本の代表的な企業の株価の動きを表しています。
東証スタンダード市場指数とは、東京証券取引所(東証)のスタンダード市場に上場する普通株式の全銘柄を構成銘柄として、時価総額加重方式により算出される株価指数です。2022年4月の東証の再編により新たに算出されるようになった指数で、同年4月1日を基準値1,000として算出されています。スタンダード市場はプライム市場とグロース市場の間に位置し、投資対象として十分な流動性とガバナンス水準を備えた企業向けの市場です。
東証グロース市場指数とは、東京証券取引所(東証)のグロース市場に上場する普通株式の全銘柄を構成銘柄として、時価総額加重方式により算出される株価指数です。2022年4月の東証の再編により新たに算出されるようになった指数で、同年4月1日を基準値1,000として算出されています。グロース市場は旧区分の東証マザーズやJASDAQグロースに該当する、新興企業市場中心の株式市場です。東証グロース市場指数は主に新興企業の株価の動きを表しています。
東京証券取引所が、個人・外国人・金融機関など、投資家ごとの売買動向をまとめたものです。週間・月間・年間で集計を行っており、週間のものについては、原則翌週第4営業日に公表されています。対象は東証・名証の他、東証プライム、東証スタンダード、東証グロースといった各市場も含まれます。「外国人投資家が日本株を買い越している」と報道される場合には、投資部門別売買動向で「外国人」による買いが、売りを超えている場合を指します。
東京証券取引所は、日本最大の証券取引所です。略して東証とも呼ばれます。東京証券取引所には、業績や時価総額などを基準に、「東証プライム」「東証スタンダード」「東証グロース」の3市場があります。東京証券取引所は2013年7月16日に大阪証券取引所(現 大阪取引所)と現物市場の統合を行いました。現在はほかに、名古屋証券取引所、福岡証券取引所、札幌証券取引所があります。取引所は、株式の市場(いちば)といっていいでしょう。その中で東京証券取引所は日本で一番大きな市場です。そこで、東京証券取引所で取引されて...
長期の移動平均線を、短期の移動線が上から下に突き抜けたとき(交差したとき)を、デッドクロスと呼びます。これから相場が下落傾向になるかもしれないという売りサインのひとつとして、相場の方向性の手掛かりになるものと考えられています。ただし、確実に下落するとはいい切れないため、株価や為替などの価格と組み合わせて判断することが大切です。デッドクロスは、移動平均線だけでなく、MACDやストキャスティクスなどのチャート分析にも用いられています。グラフでデータを見るときに気をつけたいのが、そのデータを算出してい...
株式や為替などの取引において、保有しているポジションを決済することにより、現金化することを指す相場用語です。利益確定(利食い)、損切りのほか、市場が閉じられている間に予期せぬ出来事が発生するイベントリスクを避けるために行う場合もあります。そのため、年末やゴールデンウィークなどの長期休場前には、手仕舞い売りがかさんで株価下落の要因になることがあります。「一寸先は闇」といわれる相場の世界では、休場中に天災や外国市場急落など、思わぬハプニングが起こって損失が出るのを防ぐため、休み前にいったん手仕舞いし...
出来高とは、期間中に成立した売買の数量のこと。株式の場合、1日、1週間など、ある一定期間内に売買が成立した株数を指します。銘柄ごと以外に、市場全体や指標での出来高も評価されます。「出来高は株価に先行する」といわれることもあり、市場の活性度を測るバロメーターとして使われます。また出来高とは別に売買代金という言葉があります。出来高は株数などの売買量を指し、売買代金は売買で動いた総金額を指します。証券会社や投資情報サイトのチャートでは、ローソク足チャートの下に出来高が棒グラフで表示されていることも少な...
ディフェンシブ銘柄とは、業績が景気動向に左右されにくい業種の銘柄を指します。景気が後退しても業績がそれほど悪化せず、「守り」に強いことから、こう呼ばれています。具体的には、生活必需品である食品や日用品、薬品、社会インフラである電力、ガス、鉄道、通信などの業種を指します。反対に、景気動向に影響されやすい小売り、旅行などの消費関連株や化学、鉄鋼、繊維などの素材産業、工作機械の設備投資関連などは「景気敏感株」と呼ばれます。
ティッカーシンボルは、米国などの株式市場で銘柄を識別するために使われるアルファベットの記号です。4ケタの数字で構成されている日本株の銘柄コードに当たるものです。「ティッカー」「ティッカーコード」と呼ばれることもあります。
低位株とは、株価水準が低い銘柄のこと。明確な定義はありませんが、近年の株価水準の場合、一般的には1単元(100株)の購入金額が10万円未満、つまり株価が1,000円程度を下回ると低位株と呼ぶことが多いようです。また、比較的多くの低位株に共通する点としては、発行済み株式数が多いなどの特徴が挙げられます。なお、少ない費用から株式投資ができる、わずかな金額の値上がりでも上昇率が高いなどのメリットがありますが、逆に下落率も大きくなる傾向にあるといったデメリットもあります。低位株に対して、株価水準が中程度...
TOBとは「Take Over Bid」の略で、上場会社の株券などを、あらかじめ買付価格、買付予定数、買付期間などの条件を公告し、条件に同意した株主から市場外で買い付ける、公開買付けを指します。市場外における会社の支配権などに影響を及ぼすような株券などの買い付けについて、透明性・公正性を確保する観点から金融商品取引法により定められた制度で、株主や投資家に対して平等に株券などの売却機会を提供することで投資者の保護に資することを目的としています。TOBには、対象会社の経営陣から賛同を得て行われる「友...
DOEは「Dividend on equity ratio」の略で、「株主資本配当率」とも呼ばれ、株主資本に対して企業がどの程度の利益配分を行っているかを示す財務指標です。年間の配当総額を株主資本で割って算出します。その会社が年間どの程度、株主の配当に回したのかを示し、配当性向とともに株主還元の状況を表す指標として注目されています。